重度のどもり

mitubon

2010年12月14日 21:38

他の点で極端に秀でていない限り、わざわざ危険を冒してまで採用に踏み切らないのは、企業内の論理で言えば正しいのかもしれません。就職希望者が多いのであれば、あえてリスクを取る理由がないのです。現実的に仕事をする際に支障となるほかに、会社としては採用において不要なリスクを取りたくないと考えがちであるため、吃音者を避ける傾向にあるのは事実です。その理由の一端として、吃音について詳しい知識が企業担当者にないことが挙げられます。

少しの寛容な心があれば、重度のどもりでない限りは大きな問題にならないはずであるものの、残念ながらそのような姿勢を持っている会社は多数派とは言えないでしょう。面接の際にはそれほどひどくなくても、いざ就職して入社したら思った以上にどもりの程度がひどい場合もあるためです。どもりがあると分かっていて就職させて仕事に影響があれば、人事担当者の責任問題になりかねません。そうなれば、不確定なリスクは無条件に回避するのがもっとも無難な道であるという心理が働きます。

こうして、実際にはどもりによって会社に損失を与えないと予想される場合まで就職が困難になってしまう現実があります。たとえば、面と向かって話している分にはよくても、電話になると相手に伝わりづらいとなれば、企業にとっては任せられる業務が限定されるため、どもりがない方が有利になります。そのため、できれば吃音を克服しておいたほうが、就職には有利でしょう。

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他の点で強みを身に付ける方法もあるものの、それでは他の求職者との差が付きづらいうえ、減点法が染み付いてしまっている日本の風土ではよほどの実績がない限り、強みによって弱みをカバーするのは容易ではありません。吃音が単純に面接による緊張が原因とみなされ、覇気が足りないと評価されてしまうケースもあり、やはり就職には不利に働くと言わざるをえません。就職する際に現実的に仕事に支障をきたす場合に採用されるのが難しくなるのは当然としても、実際にはそれ以上に不利な取り扱いをされがちなのが現実です。

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